権蔵温泉

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  【函館】大正湯


泣かせるなぁ〜


番台周りの様子


湯船


ハイカラな意匠がいたるところに

映画「パコダテ人」の舞台にもなったという大正湯。
とにもかくにもオシャレで、悶絶級にステキな銭湯です。

「大正湯」というだけあって、大正時代に建てられた建物には、現代ではちょっと造れないようなロマンティックな意匠が随所に施されています。

番台を守る、経営者の方にお話を伺うと、施設のある函館市弥生町界隈は、函館どっくにほど近く、昔は随分と賑わった地域であったとのこと。入浴客も酷く多く、地域の社交場だったそうです。

この施設は、通常の大工さんではなく、昔はこの辺りにたくさんいらっしゃった「船大工」さんの手になるモノなんだそうです。地域文化の中心だからこそ、気合いの入った細工を施してくれたのでしょう。

舟を作る精度と頑強度がこの建物に生きているからこそ、昭和を越えてもびくともしない立派な建物になったんですねぇ。

浴室にあるステンドグラス

お湯は函館らしく、熱めの湯船。
全体の手入れも清掃も素晴らしく、経営者の心意気が伝わる大変素晴らしい銭湯でした。
(H19.8.12)