権蔵温泉

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何度も近くまで行きながら、あるときは「行かなくていいから」と通過し、あるときはだだをコネてまで熊さんに連れて行ってもらったのに、休業日だったりと、個人的に超ハードルが高かった真昼温泉。何年か越しの悲願達成に感涙わしわしです。ペロペロ。

岩手県のひなびきった山村の真ん中に、ぽつんと建っている共同浴場って感じなんです。立地といい、たたずまいの渋さ加減といい温泉施設としては最上級ってもんです。

施設の維持管理は万全の極み。お手入れ清掃バッチリ。管理されている、おじさんおばさんの心遣いに感服のいたり。

「ゆっくり入っていってけろ」とか声をかけてくれちゃったりして、雰囲気居心地抜群ってもんですよ。

しかして、その湯といえば、浴室の戸を開けた途端に鼻腔を強烈に刺激する塩素臭!「おおおお、やっちゃってくれてるねぇ」
ここまで強烈な塩素臭を嗅ぐのは久しぶりんこでした。

小学生の時、プールに入る前に無理やりいれられた塩素臭毒槽で感じた塩素臭なんか何光年も遠く及ばない。桁違いの段違い。たとえ数多くの温泉を湯破してきた猛者であろうと、まさかここまでとは思いもよるまいなのであります。

しかして同行したYさんは、すがさず窓を開け、窓際から離れないのであります。

お湯そのものは、無色透明、ちょっとつるつるのいい感じのお湯。なかなか素性のいい源泉でありましょう。こぶりな浴槽に、かけ流し。なのにな〜ぜ〜、なぜにここまで塩素臭がしちゃうのか。

これは想像なんですけど、ここの管理をされている方は、全力で施設を管理されているわけで、塩素玉の投入も全力でなさっているからであろうと。通常であれば、1日に1個入れたら十分ってなものを、訪れるみなさんの健康のために「レジオネラ菌なんぞ一匹たりとも許さんぜよ」って勢いで、これでもかってくらいポンポン塩素球を入れちゃってるんじゃないかと。その断固とした心遣いをおもうと、目がウルルンですよ。素晴らしいじゃありませんか。

そうです、こここそ塩素系温泉愛好家にとっては聖地であると確信いたします。

(H24.2.28入浴)