権蔵温泉
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内湯 熊堂屋


強烈に鄙び入ってます


大きい方の浴室には、
まん丸湯船。湯口の上にペンギン


小さい方の浴室には、
ちっちゃい湯船


20p手を沈めて撮影
月岡温泉と言えば、巨大温泉ホテル(例えば泉慶みたいな)の林立する、高級奥座敷系温泉地ですけど、そんな中に純湯治系の鄙び宿も頑張って残っているんですね。くまどやさんは、まさにそんな宿でして、私が訪れたときには、お客は0のようでした。まぁ冬ともなれば常連さんで賑わうことでしょう←推測ですけど。

・施設
もんのすごい鄙びの入った木造建築です。現代の感覚ではすっかり廃れてしまった意匠が建物のあちこちにちりばめられてます。しかも傷んでるし。まぁ、普通の人は、日帰り入浴に訪れることは考えづらい。
ここって施設がどうあろうとも、お湯が本物であることは、マニアの間ではつとに有名なんですよ。Pなし。大人600円。

私「ごめんくださーい」・・・返事なし。
私「
ごめんくだすぅあ〜〜〜い」・・・やはり返事なし。

玄関を入ると、帳場兼居間のような部屋があり、すぐそこに宿の人が昼寝をしているのが見えるのですが、全然目覚めてくれない。
私「
ごえんくっさ〜〜〜い」と声を張り上げるとやっと宿の人が動き出してくれました。

女将「ふあ〜あん?(多分なんの用かと言ったのだと思う)」喉の辺りをぽりぽりしながら、女将さんと思われる人が対応してくれました。起こしてしまって誠に申し訳なかった。

私「すいません、お風呂入れてもらえませんか?」
女将「ふぁあ?」
私「こちらのお湯が素晴らしいと聞いて北海道から入りに来ました。是非入浴させて下さい。おいくらでしょうか?」
女将「600円だけど・・・んぁぁ・・・今一人入ってるからぬるいかも知れないけど・・・」
私「いいんです。かまいません」
600円を無理矢理手渡し、ワレずんずん侵入セリ。

というような、のどかなやりとりをしつつ無事入浴を果たしました。

・お湯など
湯船は二つ。いずれも一人入ったらいっぱいになっちゃう、ちっちゃな湯船がある貸切式。浴室の壁には温泉成分がビッシリ結晶して、いたるところ変色劣化あり。

まぁ正直言いましてボロです。タイルハゲちょろけ。壁も歪んでるし、窓枠は平行四辺形。そんなこと気にしちゃいかん。お湯を味わうのだよ。

なんたって、お湯が素晴らしい。
源泉名 月岡5号井(新発田市月岡291−1) 50.7℃
    月岡6号井(新発田市月岡字小島271−1) 49.0℃
の二つの源泉から引っ張ってきているらしいけど、どう利用しているのかはよくわかんない。泉質は 含硫黄ーナトリウムー塩化物泉(弱アルカリ低張性高温泉)

エメラルドグリーンの透明湯は、まるで宝石のような美しさ。うっとり。
湯の華ちらほら。つるつる感すこし。強い硫黄臭、わずかにアブラ臭。味は表現できない系。とろみを感じるほどのねっとりした肌触り。ピリッと熱い。

・感想
いやぁいいお湯です。最高級です。マニアには絶対のお勧め度。